02-28-2003 (金)

§ 世界すら僕のものじゃない。

 携帯端末(PHSだけど)を換えることに。やっと画面総天然色化。機種変更手続きはまだ。

 『命の重さ』とか、そんなことについて少し考えてみたり。『質量』は物体に固有のものだけれど、『重さ』は相互作用の力で、物体同士の距離の2乗に反比例する。命の質量について僕は知らないけれど、重さであるなら、違いはあって当然だろう。距離が変われば重さも変わる。
 とか、言葉遊び。

 都合のいい幻ばかり見ていたい。幻想と現実を混同するのはみっともない。幻想だと知りながら溺れるのは、少しかなしい。現実に混ざろうとするのがポルノグラフィで、現実を排除して作り上げようとするのがやおい、のような気がしてる。

 考え込むと言葉は出てこない。ぼんやりして流れてくる言葉だけ画面に写し取る。焦点を1箇所に合わせていると、大きなものも見落として。ぼんやり眺めていたら流れに取り残されて。

 くるりの『the world is mine』ばかり聴いている。

02-27-2003 (木)

§ 積ん読/ディレイ。

 最近あまり本を読めていない。『オーランドー』に手を付けないまま最近買ったのが新井素子『チグリスとユーフラテス』、山田正紀『エイダ』。他にも読んでいないのがあるような気がするけれど忘れた。同僚と夕食時に神林長平の話になって、久々に読み返してみようかな、などとも思う。そういえば指輪物語は何処に置いただろう?借りている『ハリー・ポッター』も読み終えていないし。
 いずれにせよ、古い、或いは少なくともさして新しくはない本ばかり。本に限らず、いつでも僕は少し遅くなってからしか動けないような、そんな気がする。

02-25-2003 (火)

§ 雑誌とアンプリファイア。

 月刊化した『IKKI』を買ってみる。なんとなく。以前から目は通していたけれど、買うのは初めて。
 小野塚カホリはなんかいいです。やらしくて怖くて可愛い。松本大洋は何処に向かってるのか。松本次郎『フリージア』もしかしたら面白いかも。日本橋ヨヲコはどんどんアツくなりますね。
 漫画家のカタログを読むように雑誌を読んでることに気付いた。情報収集のように。オタク体質。

 コンポのCDドライヴが非常に不調。普通にCD再生できる確率が3割程度。なのでこの際PCに繋いでスピーカァとして使おうかと。で、繋ぐ。ただでさえケェブルのたうつPC背面部に更に増える配線。増大するエントロピーが諸行無常の様相を示すように見えるのは気の迷いということで。
 今後CDは主にPCのドライヴ使用で聴くことになるので、非常に私的な動機から現行のCCCDには強く反対を表明。複製と著作権の問題に関する主張には共感する部分もあるけれど、あの機構はいくら何でも問題が多すぎかと。実効性にも疑問があるし。

 ともあれ、急にゴォヂャスになった起動音だけでも今日は満足。

02-24-2003 (月)

§ おりょうり。

 来客。散々だらだらごろごろした挙げ句夕食を作っている間に掃除をして貰う体たらく。久々の料理でもどうにか食べられる味になって一安心。まあスパゲティ(トマトと後なんか適当)とコンソメスゥプで食べられないものを作ってしまったらそれはそれである種の才能かも。

02-23-2003 (日)

§ おかたづけ。

 明日の来客に備えて片付け。をしようという意志が無い訳ではないのだけれど全くはかどらず。『樹海』から『かなり散らかった部屋』の状態までにはしたけれど、そこで力尽き。

02-22-2003 (土)

§ 法事。

 祖母の四十九日と納骨。数年前に祖父の法事で行った筈なのだけれど、場所の記憶が殆ど皆無に近く。
 葬儀の時の写真を頂く。自分が写っているのは少ないけれど、写真を見ると改めて不細工だな、などと思ったりして。
 次に親類縁者に会うのは何年後になるのやら。

 帰りに母とCD屋に寄ってお買い物。BUCK-TICKとIRON MAIDENと椎名林檎と松山千春を一気に買う母もよく判らんと思いつつMASSIVE ATTACKとくるり購入。気になるのはBonnie Pinkとビリーコーガンの新バンド。King Crimsonの新譜も。

02-18-2003 (火)

§ 目覚めない。

 ケミカルな睡眠。起きられない。糸の絡まった傀儡みたいに。風邪の残り。

 そんなこんなで最近仕事の方がいまいちです。体調が悪い割に精神的には満たされてる、というか弛んでるので、全体的にやる気は減退中。……よくない。今日も大失敗大失態。
 公立高校一般入試終了。ひとまずこれで区切り。概ねこれで見通しも立って、少なくとも心配の種は1つ消えたかな、と。

 漂うように、或いは高速で行き過ぎていくキイワード。書こうとするものの全体像は掴もうとするとすり抜ける。逃げ水。或いはうなぎとか。取り敢えずは日記を纏めて更新。

 もう少しの間、頑張って我慢して……さて、その後はどうしたものかな。生活する才能が足りないと嘆いてみせたりなんて、道化としてもお粗末。

02-17-2003 (月)

§ ADDICTS we are.

 視野狭窄理性減退意志水準低下欲求渇望。欠落と一瞬の充足、我に帰ったり帰ってこられなかったり。高みに届いても、着地の方法は知らない。そもそも飛んでるのか墜ちてるのかも判然とはせず。

 半分寝惚けてるのは、まあ今に始まったことでもなく。

02-16-2003 (日)

§ マイファニィヴァレンタイン承前。

 寧ろ今日が本命。
 マリアクローチェ最終日。季刊エス購入。
 東急ハンズ渋谷店でデジャヴュかと思ったら単なるフラッシュバック。
 すうぷ屋で夕食。「『ステンドグラス工房は大忙し』お待たせしました」…やっぱり慣れない。
 生チョコ。ビター。ブランデェ。
 久々にお絵描き。

02-14-2003 (金)

§ マイファニィヴァレンタイン。

 相変わらず身体には鈍痛、そして咳も出てくる。病弱で薄幸そうなイメェジというのもいい加減この年齢ではあまり使い道が無くなってきているというのに。というかぶっちゃけイメェジさえあれば本当に病弱でなくてもいいんだけれど。って何の話やら。

 私立高校の入試結果が出揃ってきて。まあ割合いい感じです。授業も一段落、というところ。もう一息。

 チョコレェトはそれなりに飛び交っている様子。今年の主流は手作り生チョコらしく。まあ、何でも頂けるものは食いますけどね。

02-13-2003 (木)

§ 更に関節痛。

 安眠できないぐらい身体の節々が痛くなってくる。出勤はすれど授業のテンションは低下気味。入試直前なのに。直前だから授業休めなかった、という云い方もできるけれど。どうせ休めないので体温を測ったりする気にもならず。
 「なんか関節が痛いんだけど」という話をしたら、生徒に「生長痛じゃない?」などと云われ。や、身長伸びればいいけどね。

 ネズミーシー同行者も発熱していたらしい。ダメカップル。

02-12-2003 (水)

§ 関節痛。

 夜から会議。目覚めるとなんだか身体が痛いのでぎりぎりまで寝ていることに。風邪か。ねずみ海で雨の中パレェド見たりしていたのでその所為かと。

02-10-2003 (月)

§ ねずみの海。

 「ディズニー?好きじゃないし」などと公言して憚らなかった僕としたことが、何故か行ってきました舞浜ねずみ海。早起きまでして。唐突な宗旨変えの理由などは敢えて説明するまでも無いかと。
 それはともかく、やはり巨大資本が本気でやってる娯楽施設というのは侮れませんね。よく出来てる。食わず嫌いを反省。パレェドも、よくもまあこれだけのもんを、と感心します。面白かった。所謂絶叫マシィンというのは少ない(というか「怖い」レヴェルのものは無い)のが唯一物足りないところですが、そもそもそれを求める場所ではないし。いずれねずみ陸にも。
 しっかし5時半なんて仕事でも起きないのに(いや起きますけどね)。流石に疲れた。

02-08-2003 (土)

§ 空白。

 ところどころ記憶が抜けている。ところどころ、いろんなものが抜けているような。

 浅草方面へ。マリアクローチェにて、『さようならマリア』展。人形。
 婚約者(仮)に「カノジョできた」と報告。「よかったねー」と云われ。まあ、これ以上は語らないことにします今は。自分の間抜けさくらい自覚してますけど、自覚しただけじゃ仕方ない。
 川崎。レストランバー(なのかな)『海月(かいげつ、と読むらしい。くらげかと思った)』でお食事。お値段は多少張るけれどもそれに見合うだけの価値はあるかと。出てきたもの全部美味しかったし従業員の水準も(いろんな意味で)高し。男前ばっか。
 でもきっと今度行こうと思っても道覚えてない。

 『残るもの』について。
 「自分はいつか消えるから、その代わりに消えない何かを残したい」という気持ちは、最近少し理解できるようになった気がしますが。
 そうやって「次に繋げて」も、それは結局永遠ではないし。なんかどうでもいいようにも思ってしまったり。永遠だの何だのってのもおとなげない話なのかなあ、とも思いつつ。
 水は流れ、石は残る。肉は流れ、骨は残る。でも残るものは風化するから。
 まあ、流れ流れて行った先が付いた処、ってほど達観もできちゃいませんけど。

 なんだかどうも非常にもどかしいというか。こう、鈍い感じが離れず。別に今更、と云えば今更ですがね。

02-02-2003 (日)

§ ただいま。

 いろいろとございまして。数日振りに帰ってきました。1月後半からの日記書いて更新。自分1人の家は、落ち着く。
 ついでのように先月描いた習作1点。単色画。

02-01-2003 (土)

§ 葬送その2。

 焼かれた骨は、もう祖母じゃない、と思った。じゃあ焼かれる前のその身体は?人はいつから『その人』じゃなくなるんだろう。

 通夜も告別式も親族のみ、完全に密葬として行ったので、まあ非常に和やか、というか。しかも子供全員姓が違うし。『家』くささも特に無く。母と伯父伯母に対しては普段殆ど交流が無いにも関わらず仲の好いきょうだい、と思うべきか、仲好いならもう少し普段から音信とかあるべきじゃねえか、と訝るべきか。1番上のいとこ、生まれてから顔合わせるの2度目くらいなんですが。祖父の葬儀までお互いに存在も知らなかったしな。
 主の居なくなった家でいろいろ整理して家系図など発見。なんだかそこそこのお家柄でしたのね、と。明治の頃に書かれたものは楷書だし僕でもどうにか読めるけれど、その原本(江戸時代頃と推定)には歯が立たず。伯父(伯母の夫君)の専門分野ということで読んで貰ったり。主君に付き従って登城した折に云々とか、収支明細なんかも書いてある様子。歴史の授業とかに使えそうだな、などと思う。歴史(というか社会全般)やらないし、苦手だけど。
 家の中のものいろいろ始末。僕はTVと大伯父が描いたという絵(日本画)を貰えることに。絵はかねてからくれくれとねだっていたので嬉しい。が…もう少し先でもよかったよな。いろいろ仕分けたり家族会議だの無駄話だので遅くなり母が疲れて帰れないと云い出すのでもう1晩泊まることに。一瞬で寝付く母を横目に久々にTVなど見る。日常に復帰。そんなもん、なのでしょう。