06-30-2004 (水)

§ えふぶんのいち。

 中村獅童の丹下左膳は思ったよりハマってました。まあチンピラっちゃチンピラなんですけどね。殺陣は鍔迫り合いが多かったのが気になったけど(左膳は隻腕なので力比べになりがちな鍔迫り合いは不利な筈)、そう悪くはなかったかな(今の役者としては、ってことで。テレビ東京の再放送時代劇とか見慣れちゃってる人は辛口になるんだろうな)。まあ突っ込みどころはいろいろあるけれど(特に柳生源三郎の演技とか、最後に取って付けたようなお庭番の頭目との立ち回りとか)ともさかりえが予想以上に頑張っててよろしかったかと。チョビ安も可愛かったし。

 ところで、サイトで他人の悪口を書く、ということについて、というか。ちょっとね、考えちゃうことがあって。というか、正確を期すなら『誰かに不快感を与える文章を書く』ということについて。
 基本的には、事実無根の誹謗中傷や、名誉毀損に当たることでなければ好きに書いていいと思うんですよ。真っ当な批判なり意見ならまあ問題無いし、単なる戯言なら批判されたり叩かれたり無視されたり見限られたりしてお終いってことで。要するに叩かれる覚悟があるなら何を書いてもいいんじゃないか、と。
 という結論があるなら何を今更悩んでるのか、というと、やっぱウェブに晒す、ということの大きさというか、実際世の中にはいろんな人がいる訳で、みんながみんな批判上等でやってる訳でもなく、もっと云うと第三者に対する批判でさえ読んで不快感を覚える人、というのもいるんだな、と。その辺切り捨てて「叩きたいなら叩いていいけど、俺は好きなこと云うよ」ってのもね、なんか一寸違うのかもなあ、とか思ったりした訳です。実際そうやって叩きにへこたれずに好き勝手云ってるのもそれはそれで何だか『閉じた』感じがして気分がよろしくないし。だからといって『批判は無しでみんな仲良く』ってのも気持ち悪いんですけどね。
 自分の中にある文章を書く上での基準が揺らいでるとか、そういう訳ではないのですが、現在のネット上には僕が思っていた以上に『傷付き易い』人たちが多く存在していて、例えば僕などから見ると全く問題が無いような文章に対して「不快感を覚えるから削除して欲しい」という表明をする、というような事例を偶々最近いくつか続けて見る機会があったので、その辺の『感情的な兼ね合い』というのをどこらへんで付けていくか、と、一寸考えているのです。勿論『傷付き易さ』ということに対して揶揄したり批判するつもりは無くて(他人の感覚というのは批判できる類のものではないと思いますし)、思わぬところで自分が無自覚に強者の側に回ってしまう可能性を目にして、その時の身の処し方というのを考えねばならないかな、と。

 取り敢えず。
 無駄に揺らがないこと。変化を回避しようとししないこと。
 そんなとこで。
 実際は揺らぎまくってますけどね。ええ。他人の目とか、ものすごく怖いですから。

06-27-2004 (日)

§ Hi, Marphy. What's up?

 いっぱいいっぱいの平日となんだかどうにも裏目に出がちな週末をなんとか乗り切って数え切れない強制再起動の果てに半死半生だったPCもひとまず持ち直しバックアップも大丈夫、かと思ったら。
 ……ブックマークが消えていましたよ。がくり。
 幸い旧いデータを漁って数箇月前のブックマークファイルを発見できたものの抜けた部分は遥か時の彼方へ。新規購入のキイボードはDvorak配列を受け付けずQwerty逆戻りだし、環境向上の筈が修復だけでも手に余る有様。軽く黄昏れているうちにはや時は未明のかわたれどき。

 ……単にOSをアップグレードしたかっただけなのに絶悪のタイミングで転落へと誘う事象の連鎖反応と正に導かれるが如く要所々々で間違った選択を重ねる己に一時は世界への呪詛を呟いてみたりしましたが、嵐が去って思い返せば単なる出来の悪いコント以上のものでもなく。……一寸は大人になりましたかね。

 けどもしかしたら……今は台風の目の中?うわ。

06-20-2004 (日)

§ 安物買いの銭失い、狐をつまむ。

 実際にこれを書いているのは月曜の深夜、日付はとうに22日火曜日。

 狐のお面を買いに所謂『百円均一』の店(といっても最近は100円より高い品を置いていたりする)へ。何故かついでに『はじめての気功術』なる本を購入。幼い頃から割と身体が弱かったりアトピー持ちだったり運動能力が低かったりしている所為もあるのか、こういった如何わしげな『身体知』のようなものに弱いです。ただ実際呼吸法とか、ある程度は気分の安定に効果があるというのは経験上云えるかと。まあ気功だけに正に「気は心」といったところで。
 その後他の店をうろついていて安い七分袖の黒ブラウスを見付けて購入。編み上げフレアパンツと厚底靴に合わせて黒づくめにするとなんだかこう『それっぽい』感じ(どんなだ)です。

 帰り、夜の住宅地で道に迷い気付くと完全な逆方向に進んでいました。狐の面を被った恋人と「狐につままれたみたいだね」などと云い交わし。狐の扮装をして化かされていれば世話は無いというか。

06-19-2004 (土)

§ ディジタル不具合、とメタルと娘。と丹下左膳

 昨日に引き続き今度はパンツに穴が開いているのを発見。大変です。昨日ズボンの尻に気付いていなければパンチラどころか生尻露出になるとこでしたよ。想像するだに恐ろしい。
 割と何でも物持ちはいい方で、10年前に買った服とか結構着てるんですが、靴下とか穴が開いてても見えない場処ならいいか、とか、下着も多少ほつれていてもいざという時(何が「いざ」なのかはひとまず措いといて)以外はいいか、となりがちなのはやはりいかんかも知れん、と思った次第。取り敢えずそろそろ新しいパンツも買わないと。

 そんなこんなの日乗、珍しくTVネタ。
 たった今、CDTVで『再結成して欲しいアーティスト』なる特集をやっていて、まあ其処に出ていたのは概ね僕が個人的に「再結成はして欲しくない」と思ってる人たちだったりしたのですが(や、ミッシェルは見たいけど、あとイエモンは一応解散してないのでは?)、とりあえず『5位:X JAPAN』は無理だろ。ってか誰だよ投票したの。
 などと思っていたら1位が19だったので、もうなんだかいろいろどうでもよくなりました。けど、再結成ネタって或る意味ファンにとっては踏み絵というか、思い入れの質(深さではなく)が問われるんじゃないかなーなどと思ってみたり。これがメタルとかプログレなんかだと「どのメンバーでの再結成か」というのが大きな問題になってくるので更にややこしくなるし。
 で、メタル繋がりの小ネタなんですが、メタル好きの人には結構モーニング娘。のファンが多いような。あくまで個人的な印象に過ぎないんですが、経験則からいうとそう外れてもいないような気がします。まあ昔から「メタルマニアはたいていこっそりエンヤを聴いている」とかいう法則(?)もあったし。何か音楽的に通じる部分とかあるんでしょうかね。誰か調べてくれないかな(自分ではめんどくさいのでやらない)。

 上の段落まで書いて保存して少しウェブを流し読みしていたらシステムエラーで再起動。保存した後でよかった。
 どうもこのところネット接続関連で調子が悪い様子。スペック不足というのも考えられますが、やっぱりいい加減OS Xにしないと駄目ですかね。

 映画化、TV放映ということもあって林不忘の『丹下左膳』の文庫が本屋で平積みになっているので一寸目を通してみたら……格好良いです丹下左膳。挿画もいいし。しかし左膳というと何故か映像で浮かぶのは大河内傳次郎だったりするんですが、錦之助の左膳とか知らないから今回の中村獅童に違和感があるんでしょうかね。トヨエツは見た目凄みがあって悪くないけど、殺陣が命なんだし、どうせなら渡辺謙辺りにやって欲しかったな。
 ……ってお前いくつだよ。

06-18-2004 (金)

§ フィジカル不具合

 更新頻度が落ちてるのは単に体調不良です。偏頭痛に思考能力を奪われてます。精神状態はさほど悪くもない様子。PCの起動時間自体はそんなに変わってないんですけどね、如何せんこんな文章でもそれなりに頭働いてない時には書けないので。
 というか、まず眼(主に右眼)が痛むので、PCの前で眼を閉じてうんうん唸ったりしている時間がそれだけ増えているということですね。そこまでしてPCの前にいたいのかお前は、と。

 新しい下駄を入手。今まで愛用していたのは底にゴムを貼ってあるやつだったのですが、今度はちゃんと二本歯の古式床しいやつで一寸御機嫌です……が。
 滑ります。予想以上に。アスファルトやコンクリイトはまだいいのですがタイル張りや金属の床はかなり危険です。足音も矢鱈に響くし。都市は下駄に優しくありません。歩くこつを掴むまでに1足履き潰しそうな勢いです。

 座ってばかりいる所為かズボンの後ろが擦り切れていました。家で気付いてよかった。危うくパンチラになるとこでした。見せパン買っとかなきゃ(やめろ)。

 日照時間が長くなっててびっくりしますね。いつまで昼でいるつもりだ、という感じです。まあそういうの無関係に眠いんですが。

06-13-2004 (日)

§ 4本の鼻でゆっくりと歩く。

 何故か思い立って鼻行類に関して検索。ハイアイアイ群島に思いを馳せてみたり。かと思えば友人に教えて貰ったハロプロの曲のメタルアレンジを聴いてみたり。

 遂に厚底靴を買いました。高さなんと10cm。高いです。ここまでやると一寸吹っ切れたような気分で怖いものも無くなるような錯覚。巨人になったような気分です。そして家の近所の傾斜した道でこけそうになりました。危険です。やっぱり怖いものはいっぱいです。

 ブラッドベリがマイケルムーアに怒ってるとか、ハーランエリスンはどうなのか、とかちょぼちょぼとチェックしてたら、今度はまたハヤカワからすごいの出るみたいですね。『蹴りたい田中』
 ……なんかもうこの1冊で全てがどうでもよくなるような気がします。素晴らしい。

06-10-2004 (木)

§ もどってきたって入れてやんねーからな!

 『ビッグ・フィッシュ』に関して一言二言追記。ティムバートンに筋肉少女帯の『銀輪部隊』という曲を送りたいと思った。タイトルは其処からの引用。そして主題歌がパール・ジャムだったのには一寸びっくり。や、ほんと枯れちゃいましたねー。

 キー配列スクリプトの『Dvorak-Qwerty』はアプリケーションによって対応がまちまちなので、結局Dovorak配列のみに。これからはドヴォラッカーとして生きていきます。と云った舌の根も乾かぬうちに恋人の家で触れたキイボードはQwerty配列。

 今日はちゃんと水で薬を飲みましたよ!(威張ることではない)。

06-08-2004 (火)

§ 逃げ水

 日記が書けない。というか言葉が出てこない。というのは不正確で実際こうやって言葉は出てきてる訳で。ただその出てくる言葉が書き留めておきたいことと上手く繋がらないというか、大事なところだけするすると避けて出てきてしまうような、って今に始まったことでもないか。

 繁る樹木の葉裏の白さ、長くなる日照時間、公園で牛蛙探し、人面魚、一面の花菖蒲、濃い紫薄い紫白黄色、熱かった頬、曇り時々雨。

 出力が足りない。時間が足りなくて眠いだけなら、それはそれでまだいいのだけれど、何か、何かがとても不足してる気がして。
 こういうのを一時の気の迷いと片付けてそれで終われるなら別に日記なんて書かなくったっていい。何も書かなくたって。
 なのでまだたぶん暫くは続きますよ。

06-06-2004 (日)

§ うそでもいい…。夢でも…。鼻が7メートルになれば…。

 布団をなかなか干せないので取り敢えず掃除機かけてみたりチョコレートを食べたり昨日付けの日記を書いたり煙草を喫ったり梅桃の収穫を手伝ったり採れた梅桃を食べたりだらだらしたり肉炒めを食べたり電話したりプリンを食べたり友人の誕生日をすっかり忘れていたことを思い出したりして全体的に意識は希薄な感じ。
 背骨がわきわきするんです。

 で、昨日の話。
 渋谷から原宿を回っておデェト、ということでまず渋谷で『ビッグ・フィッシュ』を観た訳です。本当は『パッション』が観たかったのですけれど既に終わってしまっていたので。
 映画館に到着したのは開演直前だったのだけれど、お昼過ぎということもあったのか案外空いていて空席も目立つ状態、そこそこ見易い席に座れました。予告編で気になったのは『ヴァン・ヘルシング』。映像はかなり好みっぽい感じですが、「ユニバーサルモンスター総登場」はどうなんだろう。ドラキュラとかフランケンシュタインの原作が好きだと醒めちゃわないか、というのだけ一寸心配です。そして肝心の映画本編ですが、面白かったですよ。これは割と万人におすすめしちゃっていいかな。ティムバートンのフリークス偏愛とハッピーな(敢えて、ハッピーと云う)物語が絶妙の組み合わせ。唯一の難点は僕に父親がおらず、自分が父親になる予定も無いので『父と子の和解』にいまいち感情移入できなかったところ。けれどそれを差し引いても充分楽しめたし、いい出来の映画だと思います。魚がどうしても苦手という人(僕の妹がそうなんですが)以外にはおすすめ。

 映画の後は遅めの昼食にもんじゃ焼きを食べて(我々のデェトではもんじゃ率が高い)原宿へ。僕は原宿へ行くと必ずモヒカン刈りの人(ソフトモヒカンとかではなくて『本物』の、真ん中以外ちゃんと剃ってるの)を見るのですが、数年振りに訪れても、果たして遭遇しましたモヒカン。遭遇率100%。シドが死んでもジョニーが太っても、パンクのスタイルは生き残ってるものですね。
 で、当初の目的は『原宿ゴス系のお店でシダタク着せ替え大会』だったのですが、この辺から僕がもう疲れてきててだんだん口数とか少なくなってきてるんですね。若人の群れに当てられて既にへろへろで。まあ時間制限もあったし、着せ替えは数点止まりで終了になりましたが、それでも結局フロント編み上げで裾がフレアのパンツとごてごてしたベルト購入。勢いというのは恐ろしいですね。ベルトはいいとしてパンツいつ穿くんだろ。合わせる上もどうにかしないと。何よりまず靴を。厚底の(丈が長いので。或いは足が短いのか)。

 おまけで一寸惚気。先日のお返し、というのも変ですが、恋人がチョコチップクッキーを焼いてくれました。やっぱりこういうのはアレですね。作って貰うとそれだけで美味しさ3割増しというか。自分で作って美味しく出来た時も嬉しいけれど、あげたり貰ったりというのがやっぱり真髄だよなあ、などとしみじみ。
 って今日殆ど惚気だけじゃん。

06-05-2004 (土)

§ 釣り上げられない魚

 まずは昨日の補足から。
 僕は小6同級生殺害事件と低年齢層のウェブサイトには直接の関連は無いと考えているので、昨日の書き方は拙かったかな、と反省しています。昨日はあくまで『ネット世代』という単語に関連して雑感を述べたかった訳で、『サイコ』に関する話題は『偶々同日に書いた別の話題』という風に読んで下さった方が寧ろ判り易いかも(とはいえ、全く無関係だと考えている訳でもないのですけれど)。取り敢えず事件自体に関しては『極東ブログ』のこの記事から以下を引用してひとまず終わることに。結局「ネットが云々」とかってレヴェルではないんだよな、と。

 気の利いた皮肉で結語にしたいわけではないが、殺意を緩和するためには、正しく人を嫌悪し、そしてその人に無関心なる心の強さが必要だと思う。

 で、今度はネットの話。風野さんの仰る伝達内容が限りなくゼロに近い、きわめて純粋な、コミュニケーションのためのコミュニケーションを指向しているサイトは小中学生のものに限らず山のようにあるし(ただ携帯との親和性に関しては全くの同意見で、例えば『魔法のiらんど』なんか見ると正に携帯メールの延長線上のようなサイトを大量に発見できたりします)、もう少し視野を広げて『内輪ネタだけのサイト』や『ネタにコミュニケーションの道具以上の意味を見出せないサイト』なども含めて考えれば或る意味もうそういったサイトはとっくに市民権を得ている状態のようにも思えます。『大きな変革』は世代交代を待つまでも無く現在進行形で起こりつつあるのかも知れないし、その中で或る種の『棲み分け』が既になされていることにふと気付くと、其処に『断絶』を見て驚いたりするんじゃないのかな、と感じました。
 結論を云えば、ジャンル毎の閉じたコミュニティというのはもう既に或る程度出来上がっていて、後はその規模の変化とかコミュニティ間の人の流れとか、そういったところに問題が移っているように思うのですが、どんなもんでしょうね。少なくとも僕は『ホームページを作る小中学生』に関しては割合楽観的で、それより『小中学生と大差無いホームページを作る大学生や大人』の多さに寧ろ危機感を抱いちゃったりしてます。

 …などと書いていたら恋人と『ビッグ・フィッシュ』を観てその後原宿でお買い物、という話を書く余裕が無くなってきたのでそれはまた後日。

06-04-2004 (金)

§ ネット世代は何処にいる?

 フリーズ状態からは脱したもののやや食欲不振。集中力も途切れがち。って生まれてこの方集中力が持続したことなんてあったっけ?

 風野さんこの日記を読んで、ふと。
 僕は前の仕事(塾講師)の関係もあって割に中高生とかその辺の年代を生で見る機会に恵まれてるのだけれど、世代の壁というか、知識とかそういうものだけでない感覚の違いなども感じたりして(とはいえ、場合によってはそれは大学生に対しても感じるし、『中高生』という年齢で区切るのもある意味ナンセンスではあろうとも思うが)。実際ウェブサイトなんか見るとほんとに内輪のみの為で例えばGoogleなんかで『間違って』検索に引っ掛かっちゃうことなどはまるで考慮していない、というよりもう想像の埒外というような。実際僕や当時の友人たちがインターネットに繋ぎ始めた頃(7〜8年前ぐらいか?)には既に個人サイトというのはかなりあって、当然内輪向けのものもそれなりに存在していたのだけれど、仮令どんなに内輪向けであっても、というより内輪向けならば尚更『外部』を意識していたと思うし、こんなに無防備ではなかったように思う。何よりウェブサイトというのは『発表の場』として認識されていたのではないかな、と。
 ところで、先日旧い友人たちとの飲み会があったのだけれど、其処で或る人が「最近のテキストサイトは自分のネタで勝負してないからつまらない」というようなことを云っていてなるほど、と思った。確かに『はてな』に代表される(のかな?)コミュニティやblogの擡頭で(当然それ以前の『日記読み日記』やニュースサイトの出現なども無視はできないけれど)昔ながらの『テキストサイト』の隆盛は跡形も無いというぐらい。個人的には今の『blog系(と取り敢えず一括りにしてしまうけれど)』も以前の『テキストサイト(これも一括り)』も玉石混淆なのは同じだと思っているし、僕自身が閲覧するサイトの数はそう変わっていないのだが、総体としてのウェブサイトの流れが『表現』から『交流』へと移ってきているようには感じているし、それが逆説的に『無防備な内輪サイト』の増加に繋がっているのではないかと考えている。…そうすると結局これって世代の問題ではないのかも。まあ世代と無関係ではないにしても、「とりあえずパソコン買ったし、ホームページ作ってみましたー」とか、「チャットとかメールとか、便利だし面白そうかも」というような人は割に世代を問わないし。
 さーて、纏まらなくなってきましたね。まあ要するに、殊更に『ネット世代』とか云っててもそれだけじゃ済まないかもよ、ってところで今回はひとつ。

 ついでに。本屋で一寸『多重人格探偵サイコ』を立ち読みしたりして。
 『死ぬ』というのは本当にありふれてて呆気無くてドラマティックなことなど無くて。そして誰でも(特にドラマティックなことも無く)割にあっさり殺したり殺されたりしてしまったりするものなんだよなあ、などと思うのですが。
 だからこそ。
 だからこそ簡単に殺さないで欲しい、と。
 それでもやっぱり、生命は、重たいよ。

06-03-2004 (木)

§ Who frees me from the freeze?

 午後辺りからどうにも具合が悪くなってきて、結局宵の口からダウン。眠りの森に墜落していました。
 まだ時々、パソコンがフリーズするようにいきなり機能停止状態に陥ることが。社会復帰は難しいのか?

06-02-2004 (水)

§ スウィートシュガーチョコチップベイベー

 恋人の誕生日と果たせなかったヴァレンタインのお返しを兼ねてクッキーを焼いてみた。取り敢えずレシピの検索などしてみたりして、こちらのサイトチョコチップクッキーを採用。今までクッキーというのは『小麦粉をバターで焼いたお菓子』だと思ってたんですが実際作ってみると違うんですね。寧ろ『バターと砂糖と卵を焼く為のつなぎに小麦粉を使ったお菓子』という感じ。作っている際の印象としてはもう完全にバターが主役、というぐらい。
 でもやってみるとなかなか面白いもので、適当に生地の塊を天板に並べた段階では不安が勝っていたのが、オーヴンの中で次第に丸く広がって焼き目が付いてくる様には軽く感動。「おお、ちゃんとクッキー出来てきてるよ!」と。やったよオレ!という。今まで殆ど使っていなかったけれど、オ−ヴン機能付きの電子レンジにしてよかったなあ、としみじみ。クッキーは遥か昔に1度だけ作ったことがあるような気がするけれど殆ど記憶が無いので、実質初めてにしてはなかなかの出来になったかと。ビギナーズラック?

 しかし料理などもそうなのだけれど、『誰かの為に』というのは行動の動機付けとしてかなり大きな比重を占めるのではないかと。僕は普段から料理もあまりしないし(というか家事全般をしない。掃除も洗濯も嫌い)況してやクッキー焼いたりなんて自分だけだったら絶対しないであろうのに、「お菓子作って!」の一言でそれなりに楽しんでできちゃったりして。『他者の認証を求める心理』なんかとも通じるのだろうけれど、割と『誰かの為に何かしてあげたい』というのは人の行動原理の中に一般的に存在するんじゃないかと思ってみたり。善かれ悪しかれ。
 …ほんと、『善かれ悪しかれ』だとも、いつも思ってたりするんですけれどもね。