08-27-2006 (日)
§ グッコミティア
標題については後で後悔するので今はそっとしておいて頂けると有り難い。
という訳で、夏コミ(1日目のみ)に続き東京国際展示場へ。東館にてGOOD COMIC CITYとCOMITIAの同時開催(*1)。今回も『脈拍』の後藤さんがいらっしゃるということでお邪魔しに(ほんとに邪魔してたよな)。それにしても「夏だ! 一番 ネジヒナ祭!!」というコピーで実際にグッズを作るその感覚はなんだかとても『こっち側』というか、僕に近いニオイがする、と云ったら気を悪くされるだろうか。僕は好きですよ。
体力が少なく、動きが鈍く、決断が遅いので、この手のイヴェントは全部回れた試しが無い。ましてや2つ同時開催では尚更。グッコミは雑貨(最近の同人誌即売会では雑貨も売ってるんですよ奥さん!)と創作系のみ、コミティアも半分ぐらいしか見て回っていないと思う。それでも何だかこのところ立て続けに(でもないか)こういった即売会に行く機会があり、楽しみ方というか、こういうものを楽しむ気持ちを取り戻してきているような。人込みは相変わらず苦手だし、独特の空気に慣れない部分というのはこの先もずっと残りそうな気はするけれど(まあどんな『空気』でも僕は何処かしら苦手なのだ、きっと)。
とりあえず世の中には絵の上手い人とか表現力の強い人が大勢いるものだな、と改めて。今日は疲れたので列記しないが(いずれするかも)、自分腐ってる場合でもないな、と思ったりもする。
それから、経済的乃至は我が家の収納事情により、已む無く購入を断念した作品も数多くあることをここに記しておく。ゴスっぽい仮面とかね(*2)。
§ でも腐る
最近カリブの海賊に関するキイワードで検索して来られる方が幾人か見られるが、当方スパロウ船長受けでなくて申し訳ない。というか、スパロウ船長の受け属性を否定する気持ちは微塵も無いのだけれど、僕はどうしてもそれより莫迦素直なウィルがそのまま突っ走って敵に捕まってあんなことやこんなことをされる様に乙女(*3)心が胸キュンだったりするのでそこはもう仕方がないものと許して頂きたい。そんな訳でウィルとスパロウに胸をときめかす乙女やそれ以外の方々はバルボッサ×スパロウとかデイヴィ・ジョーンズ×ウィルに夢を託すとよかろうと思われたり思われなかったり。で、被虐の王子様は戦うお嬢・エリザベスに助けられたりられなかったりするといいと思うのだが如何か。
ただ、一般の紳士淑女の皆様におかれては、オタクがみんなこんなことばかり考えているとは思わないで頂ければと切に願う次第。『一般オタ』との区別を付ける為の『腐』の称号だということは強調しておきたいところ。
まあ、今日は『オタクの日』ってことで。
08-26-2006 (土)
§ 公理系
なんだかもういろいろめんどくさいので、今後は
ゴスはMANA様
パンクは菊池桃子さん
ロリータは野ばらちゃん
と定義して生きていこうと思います。
§ ハジケリストT
先日ぐしゃ人間を観に行った時に首領パッチTシャツを買ったので、それを着て過ごした。
鳥肌実Tシャツに並ぶインパクトだったと思うのだが、惜しむらくはその良さを解ってくれる人に会わなかったことだ。
顔を合わせるのが××と××××と×××(*1)ばかりの生活はストレスフル。類友? そうですね。
§ 証明問題に一言「自明である」と書くような
「そんなの当たり前」と云って問題をお終いにするぐらいならそのまま喋るのをやめて口と鼻を閉じて1時間ほど過ごすといいですよ。
08-22-2006 (火)
§ ゲドは戦わない
知人に誘われ、『ゲド戦記』を観てきた。
既にウェブ上にはスタジオジブリの抱える問題だとか天才ハヤオの新人潰し伝説だとか原作者のお怒りだとかこれはゴロー監督の親殺し映画であるとか、そういった『映画の外側』の情報やら言説が溢れているので、今更僕はその辺には踏み込まないことにする。
で、そうすると。
特に語るべきこともあまり無いような気もする。ジブリお家芸の「キャラの声に専業声優以外のタレントや俳優を起用」という話題も禁じ手にすると、ほんとに特に云うことも無い(あ、でも演技はそんなに悪くなかったかと。台詞もそんなに聞き取り難いとは思わなかったし。でも『アニメの演技』じゃないんだよなー。絵がアニメ的なだけに、それは気になる)。
ただ、一部で云われているほどの酷い駄作だとまでは思わない。まあ画面作りに関してハッタリが足りないというか、地味な印象があるのはハヤオ御大が特別そういったハッタリに長けていたから、つい比較してしまう、という部分もあるのか。ただ、地味な場面での細かい気配り(石の床に反射する姿とか、冒頭、海の場面で後ろから波の音が聴こえるところなど)はすごく丁寧なのに、決めのシーンというか、大見得を切るようなところ、漫画に喩えるなら大ゴマのところが甘いという印象を受けた。例えば、視線を一気に引いて草原や街並の風景を見せるところで、何故か広さや開放感を感じられなかったり、あと特に気になったのは竜が草原に降り立つところで草がなびかないところ。ここは他の場面へのリソースを削ってもきっちり翼の風圧を描いて欲しかった。全体的に竜の飛翔シーンには不満が残る。というより竜の造形自体が甘いのかも。
そして脚本は……あんなもんじゃないですか? いや真面目に。終わり方とかそれはもう非常に納得がいかないけれど、端折られた部分を脳内補完すると、結局あんなもんかなー、と(半ば諦めも込めて(*1))。終盤での重要アイテムの扱いがあまりに安くて泣けたけれど。演出はいっそもっと重苦しく鬱屈した感じでも良かった気がする。というか、もっと鬱屈してて然るべきじゃないかな、とも。
あ、手嶌葵の歌はかなり良かった。歌っていない時の声も好み(演技とはまた別の話だけれど)。少なくとも歌という面では、この人を見出してメジャーに持ってきたのは慧眼というか、お手柄だと思う。
……なんだかんだで文句ばかりになったけれど(*2)、そして原作者や原作ファンが怒るというのも理解できる気がするけれど、そしてお世辞にも傑作だとか名作だとか僕は感じないけれど……なんつーか、これはこれでアリかな、と。人には薦めないけれど。
ただ……題名が『ゲド戦記』じゃなければねえ(*3)。
08-21-2006 (月)
§ で、眉毛はどうしたものか
髪が伸びていいかげん根元の黒が目立ってきたので、先日美容院へ行き多少切って脱色して貰ってきた。ということで現在は金髪。暫くはこのまま様子を見て、また適当に染めてみたりする予定。
今回はいつもと違うお店。同じチェーンなのだけれど、偶々クーポンを持っていたので普段は行かない方へ。
ブリーチは普段に較べて全然痛くなかったのだが、「痛くないですか?」「本当に痛くないですか?」とやたらに訊かれた。「ほんとは痛いでしょ?」とまで。いやいつもはもっと容赦無く塗られてますから。それでも頭皮を見ると赤くなっていたらしい。見ている側からはすごく痛そうに思える、というのは怪我や炎症にはありがちな話だけれど。……まあ普段は下手すると瘡蓋になるまでやるからなー。そっちが問題なのかなー(*1)。
そして相変わらず赤の染料はなかなか抜けない。黒(というか青緑)はすぐ抜けたのに。植物系染料の赤はほんと注意です。
黒系の服に合う夏物の帽子が欲しい、と思っていたところでとても可愛い山高帽子風のものを見付けたが、如何せん一寸気の利いたシャツが買えるほどのお値段と、ややパンク風味が強すぎるということで(*2)断念。安くて涼しくて扱いが楽な帽子無いかなー(いや、帽子いっぱい持ってるんだけど、洗濯したりすることもあるし)。
08-20-2006 (日)
§ 風雲学園ヘヴン・時をかける高校生男子
『学園ヘヴン』のシーン回収の為、攻略サイトなど見ながら(*2)少しずつ進めている状態。体調があまり良くないのでなかなか進まないのだけれど(というかそんな無理してまで何をやっているのか)、少しずつ埋まってきてはいるかな、と。
ただ既にベストエンドを見ている状態なので、というか、それなりにシナリオもこなしているうちに啓太(*3)の性格というか、(ベストエンドに至る)思考パターンというのが或る程度把握できているだけに、こう、敢えてそこから外れる選択肢を選ぼうとする時に多少の精神的抵抗が。軽い「飛影はそんなこと云わない」状態。「啓太はそんなこと云わない」。……って、僕は啓太が好きだったのか? えー。
それにしても、ひたすらBL学園編入から学園MVP戦までの限られた時間を反復し続けていると(*4)、『時かけ』よりも神林長平の『忙殺』(短編集『狐と踊れ』所収)を思い出す気分。自殺した人間の気持ちは……僕にはやはり解らないな。
そして、イーガン『順列都市』に於ける塵理論を(かなり捩じ曲げて)応用するなら、エンディングの数だけ『ヘヴン』の世界及びその未来が存在する訳で、敢えてバッドエンドを目指すのは『バッドエンド世界』の構築(*5)をしているようで一寸厭だなあ、などと思ってしまったりする。この正気を逸脱していると思えるほどの浪漫主義。
でも今のところそこまで酷いエンディングは存在しないのでこれでもまだ平穏気分。……まだ篠宮と岩井が残ってるけど(七条も残してあるけれど、これは多分安心)。岩井……大丈夫かなあ(僕が)。
§ 鳴動学園ヘヴン・耳ツボ
ヘヴンアニメは現時点で4話まで視聴。作画と演出と脚本については敢えてあまり云わないことに。
あ、でも一言だけ。
海野先生登場シーンの原画について。ちゃんと頭身の取り方考えてるか? 頭身大きく取りすぎ、というか、脚が長すぎ。あれじゃ全然ちっちゃく見えない。海野先生はなあ、ちっちゃいんだよ! ちっちゃいから可愛いんだよ! いやちっちゃくなくても可愛いけど! でもちっちゃいの!
キャスティングはPS2のものが元になっているだけあって概ね良く合っている。とか冷静ぶって書いているけれど……いや実際声があると違いますね! 以下各キャラについて二言三言。
啓太:まあ巻き込まれ型主人公っぽい感じで。受けっぽいし。こんなもんですよね(と思わせるキャスティングって本当はきっと難しいんだと思うけど)。
和希:声が付くと男前度が相当上がる感じ。まあ1話でいきなりネタを割ってるから、というのもあるのかも知れないけれど。
丹羽:まあこんなもんでしょう。他に何か云えと?
中嶋:はいはいエロスエロス。何云っても鬼畜に聞こえます。見事。
西園寺:単品だとやや違和感を感じなくもないが、七条との絡みを考えるとこのキャスティングの妙味が生きてくるかと。声だけでもう七×西が決定(僕の脳内で)。
七条:完璧です。声だけ抜き出して警告音とかにしたいぐらい。
篠宮:イメージ通り。正しい篠宮先輩です。
岩井:……悶絶した。お願いだから幸せになって下さい。1人で悩まないで相談して! とか、そういう声(どういう?)。
成瀬:他が見事なだけになあ……どうも違和感が拭えないのは演出の所為なのか。成瀬は別に阿呆キャラじゃない筈なのに。アニメでは扱い悪い気がする(扱い難いキャラだとは思うけれど)。
滝:大阪弁キャラは難しいと思うので、それを差し引けばこんなものかな、と。でも大阪弁ネイティヴがあの台詞回しを聞いてどう思うかはあまり考えたくない。
海野先生:あー、可愛いなあ。以上。あ、そうだ、「ウテナ」って云うの禁止。
08-16-2006 (水)
§ ゴス/ロリ/パンクについて少々
某ビッグサイトには意外と「そういう」格好の女子(*1)が多く見られたけれど、ゴスなのかパンクなのか『ゴスロリ』なのかいまいちよく判らない(見た限りではパンク寄り、という感じ?)。っつか「ゴスロリって甘ロリじゃないの?」などと云われてしまったりもしたのでいい加減な知識ながらもその辺少し自分なりに整理してみる。
取り敢えずパンクに関してはあまり云うべきことも無いかと。要するに『理由無き反抗』というやつか。もう何でもいいから壊しとけぐらいの若気の至りと「No Future」という鬱屈。現在メジャーシーンには如何なる意味でも存在していない。アンダーグラウンドでもなかなか見掛けない。ファッションだけなら溢れているが、本物は希少種。すぐ死ぬから。
ゴスは、即ちゴシックと捉えて頂いて概ね正解かと。ただ、『ゴシック様式』というよりは『ゴシック趣味』というべきか。「正確な(*2)」歴史に基づく、という意図はあまり無い。確かにゴス者はゴシック様式や中世趣味に耽溺しがちだが、それは現実の16世紀欧州と関連付けられる必要は無い。ゴス者が真に耽溺しているのは、『暗黒の時代』としての幻想の中世であり、夜や闇、頽廃と倒錯への触媒であれば中世やゴシック様式でなくてもいいのだ(実際、『未来』や『技術』に頽廃の象徴を見出した結果として、テクノゴシック、サイバーゴシックというようなジャンルも存在するし(*3))。
基本は暗黒、頽廃、反近代、反キリスト、反ヒューマニズム。ただ、『反』というのは『非』ではなく、ヴェクトルとして方向は逆向きだが平行であったり、元の概念に依存していたりするもので、結果ゴスには或る種の歪んだ上昇指向というか、天を目指す意思が隠されていたりする……らしい(ゴシック建築の尖塔のように、或いは天雷に打たれるバベルの塔のように)。ただ、ここにおいてキイワードは『反』即ち否定形であることは重要。ここがゴス/パンク/ロリータ(日本の)を結ぶ接点となると考えるので(*4)。
で、ロリータなのだけれど……これは一寸面倒。実は他のも面倒と云えば面倒なのだけれど、これが一番厄介。門外漢だし。
語源についてはナボコフを読んで頂くとして(*5)、『ロリータファッション(*6)』というものについて語るなら日本の『少女文化』とでもいうようなものを避けては通れなさそうで、やおい・JUNEから所謂『24年組』の少女漫画、そして最終的には吉屋信子辺りまで遡る必要がありそうで。後は『「可愛い」の王国』とかね。
まあその辺の難しいところを全部すっ飛ばして『ロリータ』の思想(*7)というのは一言で云えば『成熟拒否』なのだと思う(*8)。付け加えるならば、他者の視線や欲望への拒否。成熟を拒み、「誰かの為には服を選ばない」と表明する姿勢はゴスやパンクと親和性が高いというのは想像に難くないかと。あと、媒介としては人形というのもありそうに思える。あくまでも日本の創作人形。ハンス・ベルメールはゴスマインドに接触するけどロリータには遠い。四谷シモンも微妙。ロリータと繋がる線が見えるのは恋月姫とか。天野可淡はどうだろう。
ただ、ゴスは欧州、パンクは英国、ロリータは欧州〜米国にそれぞれ根があるもので、特にゴスとパンクは本来、その属する文化に対する『反(アンチ)』である以上、そのまま日本に移植しても本来の形では根付かず、変容を繰り返した果てに現在の形で或る意味『適応』したのかも知れない。ロリータに関しては、その概念が既存の日本文化と不思議な反応をした果てに現在の姿になって定着しているので、元の『ロリータ』という作品からは遥か遠く離れて言葉だけが独り歩きしているといえるかと。そんな風に或る種畸形の根無し草となった3つの概念が近付いたところで絡まって『ゴスロリ』だの『ゴスパンク』だのといった奇妙なジャンルが誕生したのだと思われる(いや、勿論V系の影響を無視するつもりは無いけれど、そこら辺突っ込むのもなかなかめんどくさいんですよ)。
ということで、結局いまいち整理が付かないまま終了。ただ、本来別々だった『ゴス』と『ロリータ』が『根(ルーツ)』から離れた日本で出会って絡まっていろいろあった結果が『ゴスロリ』だと。本日はそんなとこで。
§ あるある。
kmizusawaの日記 - 恥ずかしいこと思い出すとなぜか独り言が
自分のことを云われているのかと思った。実はそういう人は意外に多いのか。これは『正常』と考えていいのか。それともここで「あーあるある」と云っている人たち全員がおかしいのか。
自分よりも日本語のできない人間に文章を直されるこの屈辱
僕自身、自分のことを日本語に堪能な人間だと思ってはいないのだけれど、明らかに自分より語彙も少なく読解力も低いと判断される人間に文章の添削を依頼しなければならない不快感というのは経験があるので。まあ……「この人にも読める程度に文章を直してあげる」と思えば少しは屈辱感も減じるかと。……それでも不快ですけどね(社会不適応者だから)。
そういう意味では塾講師は良かったなー、莫迦理論的対話に対する適性が低い人が少なかったから。戻りたいとは思わないけど。
§ 虎場
上の記事でのリンク、小ネタなのでどちらもトラックバックは送っていないのだけれど、このぐらいの「一寸した言及」の時にトラックバックを送るべきなのかどうかはいつも迷う(*9)。別にさほど積極的に気付いて欲しいということも無く、向こうの記事にこちらへのリンクが出るのも何だかおこがましいことをしているような気になるし。
そんなこんなでこの日記に於けるトラックバック自体の存在意義を考えてみると……あまり必要無いんじゃないか? もっと云うとコメントもいらないんじゃないか? BBSあるんだし。
コメント/トラックバック欄閉じようかな、と考えたり。問題は過去ログか。
*2: そんなものがあるとして、だが
*3: いやそんな詳しくないんですけどね。でもサイバーパンク以降、結構ゴスものは来てるっぽいかなー、と
*4: 後はヴィジュアル系ね。思想とか無視すればこれが全部を結び付けてる
*5: そう云う僕はまだ読んでないんですが
*6: 『ロリヰタ』表記の方がいいですか?
*7: というか、イデオロギーというか。まあそんな自覚的なものでもないんだろうけど
*8: この辺もっと掘り下げたいけれど、力不足で断念
*9: フタゴ・フラクタ本館はトラックバックの実装自体無いが
08-12-2006 (土)
§ 有明大視界
何の因果か夏コミ(*1)へ。
えーと、無理。
人込み、暑さ、日中という3要素だけでも帰りたくなるには充分なのだけれど、その上あの紙袋である。ついでに云えば国際展示場入口(だっけ?)の駅に貼られたポスターが目に入った瞬間にもう半分ぐらい駄目かと思った。
要するにオタくさい『萌え』というか『媚び』というか、そういうのが滲み出ているようなロリロリ絵柄のポスターなり紙袋なりな訳だけれど、単純に、僕はあの感じがきらいなので、それだけで拒否反応が出るのだ。これは道徳やら『正常さ』などというものとは無関係に好悪の問題なので仕方がない。またその紙袋を持ち歩く人たちの人格を否定する意図も無いことは明記しておく。単に「僕はきらい」というだけだ。
ところで、ここで思考実験として『微笑む七条臣の紙袋』というものを想像してみたが(*2)、やっぱり一寸気持ち悪いな。でもロリ系ほどの拒否反応は出ないかも。ただ……これが『中嶋のお仕置きシーンの紙袋』だったりしたら……想像するのもぞっとする。そのついでに『僕のエクスカリバーが云々』というやつだったら……。うわ……思い付いた自分を呪いたくなる。
因みに、紙袋は『持ち歩く人』のことは単に見ていて厭な気分になるだけだが、『配布している人』に関しては良識(*3)を疑うと共に、消え失せてくれることを強く望む。
閑話休題。
そんな訳で僕は殆ど会場にはおらず、半ば無理矢理ごとうたかひささんにご一緒頂いて上階のカフェテリア(*4)でのんびり食事とお茶をしつつ喋りまくりで過ごしていた。や、だって無理だし。あそこで欲しい本探す余裕なんて(体力的にも精神的にも)無いし。
ともあれ、お付き合い下さったごとうさんには感謝を。
僕が参加した『ななばらどうわ』はそこそこの売上だったようで何より。ただ、気合の入った価格設定のお陰で幾ら売れても決して黒字にはならないらしい。採算度外視、もさもさ氏の魂を込めた1冊、何処かで見掛けたら是非手に取ってご覧頂きたい。首都圏のローゼンオンリーイヴェントを中心に参加する様子。身内贔屓ではなく(*5)ローゼンメイデンがお好きなら手に取るだけの価値はある、と思う。
その後秋葉原へ繰り出し、某アニメイトでトロイメントの設定資料集を入手(*6)、その後ドンキ(の中に何故かあるクレーンゲーム)でグルーミーの革バンド付きかぶりものを入手(もささんとM氏のお力添えも大きい。感謝)。
書いてて気付いたが、結局コミケ自体には殆ど参加してないな。
あと、やはり一言云いたいのだが、薔薇乙女にはエロは不必要、というよりは邪魔だと思うのだ。というより、かねてより何度も云っていたことだが、人形のエロは人間とは違うのだ。ただヤりたいだけならラブドールでも買え(それもまた微妙に違うといえば違うのだが)。ラブドール漫画でも描くといい。薔薇乙女でやるな。
……と思っててもなかなか実際面と向かって強気では云えない自分のへたれっぷり。
08-06-2006 (日)
§ 過去の埋め立て
日記を書いていなかったここ数日、何も無かった訳ではなくて、それなりに忙しく。
自己満足的に、備忘録的に、何より日記的に、少し書いてみる。
書かれなかったことは、消えるんでしょうかね。誰かが憶えていても、もう僕は知らないこと。
§ 某月某日:月面のお人形
渋谷『マリアの心臓』へ恋月姫の人形を見に。
関東地方在住って素晴らしい。取り敢えずすぐ東京に出られるって、なんて素敵。
勿論それで見逃しているもの、失ってるものは同じだけ(*1)あるんだろうけれど、でも都心の『有利さ』はもう捨てられない。
それにつけてもこの美しさ、麗しさ、端正な造形よ。『ヒトカタ』としての形は確実に洗練されてきて(というか、もう最初からこの人の作品は何よりもその『綺麗さ』が特徴だと思っていたのだけれど)、そろそろ極限に至る感が。ただ、『端正』を極めた果てに或る種の荒廃というか不毛さというか、何か「先が無い」感じがそろそろ見えてくる気もしたり。新作は突破口となるのか。この子だけ「目が合う」んだよな。他の子と明らかに違う。でも、そっちの方向が正しいのかどうか、僕には判らない。ただ、ひとつの頂点を極めた人の……何と云うべきか……困難を垣間見た気分。
しかしこういうの見ちゃうとSDとかじゃもう無理かも、と思う。
アイシャやヨーン・バインツェルの気持ちが少し解るよ、なんて云ってみたりして。
どうでもいいけど、ローゼンヲタはもう少し本物の球体関節人形を知ってもいいと思うんだ。
§ 某月某日:もうカリブ海じゃないじゃん
某ナツキ嬢のお誘いで、海とジョニーと蛸の映画を。そしてナツキ嬢のお友達、サツキ嬢と初顔合わせ。
取り敢えずネタバレしない程度に。まあネタバレがどうこう、という映画ではない気もするけれど。
ジャック・スパロウ船長は相変わらずいい加減かつ非道でステキ。ジョニーは格好良いですね。
だがしかし。
時間的にはほんの僅かながら、オーランド・ブルーム(*2)の受け属性を垣間見た気が。×××(伏せ字だとほんとやらしいなー)シーンでの苦悶の表情が! ウィルは基本的に頭が悪い素直なキャラなので、次回も罠に嵌ったり捕まって酷い目に遭うといい、というか、遭って欲しい。対照的にエリザベスは『攻め』で。メインで戦うと良い。キーラ・ナイトレイは本当に目を惹く美人だと思うけれど、この映画では色気は男2人に任せて、剣を振り回してるといいんじゃないかな。
アクション、というか、斬り合いはまああんなもんかと。それよりは船やら人骨で出来た檻やら、その他いろいろの破壊が見ていて楽しかった。無生物破壊と異形は充分なので、後は生体の破壊と流血があれば完璧なのだけれど、天下の鼠会社にそれは無理か。画面上に血液は映らない『Aチームメソッド(*3)』。
ところで、僕は海が怖いので(*4)、船が破壊されるシーンはそれなりにリアルな恐怖を感じたり。沈むのは怖いなあ。
後は『学園ヘヴン』について語り合ったり、カラオケやらプリクラやら。
プリクラって、やっぱりなかなか慣れない。こういうのは場数なのか。カラオケは……まあ相変わらず自分声でかいな、と。っつか、最近はほんとみんな歌が上手くてびっくりですよ。或る程度上手くない人はカラオケ行かないからか。
§ 某月某日:風雲学園ヘヴン・年齢不詳のおともだち。
あー……やっと遠藤落とせた。
ずっとセイヴポイントからやり直していたから、それでどう頑張っても『お友達エンド』にしかならなかった、と。最初からやり直さないとシステム的にどう頑張ってもトゥルーエンドへの分岐は見えなかったらしい。ゲーム慣れしてる人にはどうということもないようなことでも、普段ゲーム自体に触れていない身には新鮮、というか、かなりの時間そこで行き詰まりで疲れた。
シナリオ自体は、なんというか総集編っぽいというか(悪い意味ではなく)、遠藤以外のキャラも随所に登場してそれぞれの『生活』がほの見えるようになってたり、遠藤自身も秘密を抱えているので(*5)、『秘密』と『信頼』の間で主人公が揺れてみたり、メインだけによく作ってあるかな、と。おかん篠宮が不摂生岩井にお説教のシーンがお気に入り。
それにしても、このゲームに登場するスーツ姿ってみんなダブルなのね。いや、別にいいんだけど……おっさんぽく描く+三つ釦の制服と差別化を図る狙いなのか。
でも、ダブルのスーツ……うーん……。
§ 藤堂
で、今後やるべきこと。
○お絵描き:
描きかけの小品を完成させる。か、描き直す。
少し練習をする。その為にクロッキー帳、鉛筆、練りゴム等を揃える。
○日記で言及予定(は未定):
ヘヴンアニメ。特に七条と岩井の声について。
『なんか暗くてややマイナーなポップ系女声ヴォーカル』に関して。服部祐民子、SHUUBI、松崎ナオ、山本美絵、fra-foa、BUGY CRAXONEなど、そして、最近聴いている天野月子や小谷美紗子など。こう、一寸痛くてダサい(*6)感じが漂う歌い手を何故僕は好きになるのか。Cocco(復帰前)は突き抜けているので、また椎名林檎は自覚的すぎるので除外。山崎ハコや森田童子は射程に入れるべきか?
(↑っつか名前挙げただけでもういいかな。実際書いたらまた長くなりそうだし)
○オフライン
明日、明後日は出掛けます。連絡取れなくなる可能性も。
夏コミ……行けるといいですね。他のいろいろも。
下旬に血液検査。
片付け……ないと……。めんどくさいなあ。
08-01-2006 (火)
§ 雑記、と備忘録など
それにしても僕は文章を書くのが遅すぎる。ヘヴン感想書いてる時間をプレイに充てれば遠藤落とせたんじゃないか、とすら。そしたら一応全キャラ攻略なのに。
取り敢えずマリアの心臓に恋月姫の人形を見に行った話はいずれ。新作は少し今までと毛色が違う気がした。大きさとかそういう問題ではなくて。もう1度見に行くかも。
夏コミ初日(11日金曜日)の東地区 “ト”ブロック 22b サークル名『せざちーむ』様に間借りした状態で売られている(筈の)ローゼンメイデン絵本『ななばらどうわ(もけのえほん・作)』で、1枚挿絵を描いています。ぶっちゃけると自分の仕事は満足の行くものではないのですけれど、本自体はかなりいい出来だと思います。よろしければ手に取ってみて下さい。
もしかしたら僕もスペース近くにいるかも知れません。起きられれば、行きます。
そういえばママンのおごりでイタリア料理屋へ行き、兎肉を食べた。鶏肉に似ていた。なんだか、珍しい食肉用動物はたいてい鶏肉に似ているような気がする。牛や豚が特別なのか?
っつーか、絵を描けよ自分、と思う。遠藤を攻略できたら描きかけのやつ仕上げる予定。たぶん。
でも、もしかしたら、今必要なのは『練習』なのかも。『習作』でもいいけど。土台作りが必要なのかも知れない、と思ったりもする。